トレントとは? メリット・デメリット、注意点をわかりやすく解説

トレントはユーザー同士が直接ファイルをやり取りするP2P技術で、サーバーを通さずにダウンロードできます。

サーバーの混雑や消失の影響を受けず、他のユーザーがアップロードしていればファイル共有が可能です。

μTorrentやBitトレントなどのソフトを使って、トレント技術によるファイル共有が行われます。

トレントは複数のユーザーから同時にファイルを受け取るため、通常よりも高速にダウンロードできます。

一般的なインターネットではサーバー経由で通信するため、大容量ファイルのダウンロードに時間がかかります。

トレントはサーバーを使わず、複数の共有者から同時にデータを取得するため時間の短縮につながります。

トレントではファイルをサーバーではなく複数のユーザーが共有するため、中央のサーバーが不要です。

通常のダウンロードではサーバーが閉鎖するとファイルは失われますが、トレントではそうなりません。

他のユーザーがファイルを持っていればダウンロード可能で、ファイルが消える心配が少なくなります。

トレント利用の最大のデメリットは、IPアドレスを通じて個人情報が漏洩する危険があることです。

トレントではファイルを共有するすべてのユーザーに、あなたのIPアドレスが公開されます。

IPアドレスから個人の位置情報や通信履歴が把握されるため、しっかりと保護する必要があります。

トレントという技術の使用そのものは違法ではなく、利用するだけで逮捕されることはありません。

書籍・映画・ドラマなど著作権があるファイルを共有すると、著作権侵害にあたり違法行為になります。

トレントはダウンロードと同時に自動的にアップロードも行われるため、意図せず違法行為に加担している可能性があります。

トレントのデメリットは、ファイル共有者に実際のIPアドレスが見えてしまうことに起因します。

IPアドレスを隠すことができれば、トレントに伴うほとんどのリスクを打ち消すことが可能です。

実際のIPアドレスを秘匿するために利用されるのが、信頼性の高いVPNサービスです。

VPNは「トンネリング」「カプセル化」「暗号化」の3つの技術で通信を保護し、トレント利用時のセキュリティを強化します。

接続中は実際のIPアドレスではなくVPNサーバーのIPが表示され、氏名や住所などの個人情報が特定されることはありません。

すべてのVPNがトレント対応ではなく、安全に使えるかも異なるため、実績のあるプロバイダを選びましょう。