Torrent(トレント)利用のリスクとして、ファイル共有者同士だとIPアドレスが把握できるため、個人情報の特定やなりすまし等の詐欺被害に遭う可能性があります。
Torrent VPNを使うことで、IPアドレスを秘匿することができます。
しかし、ダウンロード時間が長いファイルやTorrent実行中に席を外している最中に、VPNが予期せず切断すると実際のIPアドレスが露見していまいます。
qBittorrentというTorrentクライアントではこうした不測の事態に備えるために、VPNが切断されるとファイルの共有を止める機能が備え付けられています。
この記事では
- より安全にTorrentを実行するバインド
- qBittorrentのバインドの設定方法
を紹介します。
qBittorrent設定の手順
qBittorrentでバインドを設定する手順は以下です。
qBittorrent設定までの手順
- qBittorrentのインストール
- Torrent VPNのインストール
- qBittorrent設定
- テスト
qBittorrentのインストール
Torrentを利用するためにはTorrentクライアントをインストールする必要があり、qBittorrentはより技術的な設定ができるクライアントのため、当サイトではqBittorrentの使用を推奨しております。
qBittorrentのダウンロードは以下のリンクから実行できます。
https://www.qbittorrent.org/download.php
Torrent VPNのインストール
Torrentクライアントを利用して、Torrentファイルを共有するときは、お使いのIPアドレスを秘匿するために必ずTorrent VPNに接続しましょう。
Torrent VPNを利用するべき理由は以下にまとめています。
おすすめTorrent VPN
qBittorrent設定
qBittorrent・Torrent VPNをインストールすれば、次にqBittorrentでバインドの設定をします。
バインドの設定手順は以下です。
[設定] >>> [Advanced] >>> [Network interface] >>> バインドするリストの選択
step.1 設定(Preference)
qBittorrentクライアントに表示されている歯車アイコンをクリックして設定画面に進みましょう。
step.2 Advanced
設定できる項目の中からAdvancedをクリックし、Network interfaceのプルダウンをクリックしましょう。
step.3 バインドするリストの選択
まずはVPN接続をしない状態でNetwork interfaceのプルダウンに表示されるリストを確認します。このときにメモやスクリーンショットを取っておけば次の工程が楽になります。
次にVPN接続をして、qBittorrentを一度閉じて、再起動します。
VPN接続をした状態でqBittorrentを再起動して、先ほどと同じようにNetwork interfaceのプルダウンをクリックすれば、先ほどは表示されていなかった名前がひとつ追加されています。新しく表示されたinterfaceの名前を選択しOKをクリックすればバインドの設定は終了です。
これはお使いのVPNや環境により名前が異なるので、自分で確認する必要があります。
テスト
qBittorrentのバインドが機能しているかテストする方法は以下です。
- VPNに接続する
- qBitTorrentを起動する。合法的なトレントのみが実行されているときにテストを検証することをおすすめします。
- VPNを切断する
- qBitTorrentを確認する。すべてのダウンロードが停止しているか確認する。
まとめ
この記事ではより安全にTorrentを実行するためにqBittorrentでVPNをバインドする方法を紹介しました。
バインドはキルスイッチ同様にVPNが予期せず切断した際にIPアドレスが露見するのを防ぐのに有効な手段ですので、Torrent利用前に必ず設定しておきましょう。