Torrent(トレント)はファイル共有に非常に便利かつ高速でダウンロードできるため幅広い用途で利用されています。
ただし、Torrentの正しい使い方を理解していないと、個人情報が流出したり、著作権に触れるものをダウンロード・アップロードすると 逮捕されることもあります。
Torrentは便利な反面、正しく使わないと様々なリスクがあることに注意してください。
この記事では
- Torrentを安全に利用する方法
- Torrentのダウンロード手順
- Torrent用語
- Torrentのリスク
- おすすめTorrentソフト(クライアント)
- おすすめTorrent VPN
を紹介します。
Torrentとは
Torrent(トレント)を実際に使い始める前にTorrentとは何かを簡単に説明します。
TorrentはP2P技術を使用したファイル共有プロトコルの名称で、BitTorrentネットワークを介してファイルをダウンロードおよびアップロードする行為のことを指します。
Torrent利用のメリットは複数のサーバー・パソコンにファイルを分散することで、負荷を少なくし効率よくファイルデータを共有できることです。ひとつのサーバーだけに容量の大きいファイル置いて負担をかけすぎないために、複数に置いて負担も分散するように設計されています。
ココがポイント
Torrent(トレント)とは、BitTorrentネットワークを介してファイルをダウンロードおよびアップロードする行為のこと。
以下ではTorrentを利用する上で必要になる専門用語を簡単に説明した後で、Torrentの仕組み・使い方を説明します。
Torrent用語
Torrentを使い始める前に、以下の用語とその意味をしっかり覚えておきましょう。
Torrent用語
- トレントファイル:
- ピア(Peer):
- シーダー(Seeder):
- シード(Seed):
- BitTorrent(ビットトレント):
- クライアント:
- トラッカー:
- トラッカーサイト:
ファイルをダウンロードするために必要なファイルのことです。トレントファイルの情報をもとにダウンロードが開始されます。
ダウンロードを始めた人、あるいはダウンロード途中の人のことです。P2Pとは「Peer to Peer」の略で、ファイルデータが未完成な人同士もダウンロード・アップロードをしながら共有しています。
ファイルを配布(アップロード)する人のことです。ファイルを100%ダウンロードした後、接続を切らずにしておくと自動的にシーダーになります。シーダーの数が多いほどダウンロードが高速に行われやすくなり、反対にシーダーの数が少ないとダウンロードは遅くなります。
シーダーがアップロードしている状態のことです。
インターネット上でダウンロードやアップロードを可能にするファイル共有方法です。P2P(ピーツーピー)と呼ばれたりもします。BitTorrentは他のP2Pと比べても大容量のファイルを高速で転送することができ、海外では個人間だけでなく企業のファイル共有手段として使われることもあります。
トレントファイルを解析して、トラッカーからピア情報を取得し、他のクライアントと通信してダウンロードを実行するプログラムのことです。クライアントの種類としては、BitTorrent、μtorrentなどがあります。
クライアントからの要求に応じ、ピアのIPアドレスとポートの一覧を更新して返すサーバー側のプログラムです。
サイト自身でトラッカーを動作させ、トレントファイルの登録を許容しているサイトです。違法な利用を避けるために、トレントファイルを登録するために、ユーザー登録を義務付けていることが多いです。
Torrentファイルダウンロードの手順
上記のTorrent用語を使って、Torrentファイルダウンロードの手順を説明していきます。
Torrentファイルダウンロードの手順
- トラッカーサイトなどから、トレントファイルをダウンロード
- クライアント(qBitTorrent等)を起動し、トレントファイルを解析し、トラッカーからピア情報を取得
- 他の接続者とピアを通して、ファイルのダウンロード・アップロードをして共有
- ダウンロードが終了して、そのまま置いておくとシーダーとして他人にファイルを共有する
Torrentはトラッカーサイトなどから、.torrentファイルをダウンロードし、クライアント(qBitTorrent)を起動することでファイルを解析し、分散されたサーバーからファイルデータの断片を復元しダウンロードします。
Torrentダウンロードに必要なもの
Torrentをダウンロードするために必要なものは以下の3点です。
Torrentダウンロードに必要なもの
- トラッカーサイト: .torrentファイルの入手
- クライアントソフト: qBitTorrent等
- インターネット通信
Torrent自体の利用には上記3点だけあれば利用できますが、安全に利用するためにはVPNが必須になります。
>>おすすめのTorrent VPNの項目までスキップ
Torrentの仕組み・目的
BitTorrentは接続者同士が、アップロード帯域を提供しあうことで、ファイルの効率的な転送と負荷の分散を目標としています。そのため、Torrent利用のマナーとして全てのユーザーができるだけ長く接続を続け、シード状態を保つ事が望まれます。
また、Torrentではダウンロードを一方的にするのではなく、分散を目的としているため、Torrentでファイルを共有する時はアップロードも必ず同時に行なっています。そのため著作権を侵害するような違法なファイルを誤ってアップロードしてしまうと最悪逮捕されることもあります。
逮捕やトラブルを避けるためにも、後述するようにVPNを使って自己防衛に努める必要があります。
Torrentは違法?
Torrent自体は完全に合法です。
Torrent利用に違法性はありませんが、 著作権に触れるコンテンツを違法にダウンロード・アップロードする行為は違法性を持ちます。
しかし、Torrentファイルはダウンロードが完了するまでどのようなファイルが含まれているのか確認できないため、信頼できるトラッカーサイトやユーザーからファイルを入手する必要があります。
また自己防衛のためにVPNが必要になります。
ココがポイント
Torrent自体は違法ではないが、著作権で保護されたコンテンツのダウンロード・アップロードすることは違法
Torrentの合法な使用用途
Torrentの合法な使用用途
- オープンソースソフトウェアの共有
- 著作権の有効期限が切れた古いコンテンツ
Linuxディストリビューションなどのオープンソースソフトウェアは、多くの場合、BitTorrent経由でダウンロードできます。ディストリビューションを維持している組織がファイル自体をホストする必要がなくなります。
映画、本、音楽などのパブリックドメインメディアは、BitTorrentを介して検索し、合法的にダウンロードできます。映画、ゲーム、本、音楽を制作している独立したアーティストは、多くの場合、コンテンツを無料でBitTorrentに投稿しています。
Torrent利用のリスク
Torrentを安全に使う方法
上記のTorrent利用における3つのリスクを回避して、Torrentを安全に使うポイントは2点あります。
Torrentを安全に使う方法
- VPNでIPアドレスを秘匿する
- ウイルス対策ソフトの導入
VPNでIPアドレスを秘匿する
Torrent利用最大のリスクであるIPアドレスの公開はVPNを利用すれば回避できます。VPN接続なしにTorrentを利用すればIPアドレスが接続者に共有され、 詐欺被害、なりすまし、個人情報の特定などさまざまな被害に遭う可能性が広がります。
実際に使っているIPアドレスを秘匿するために必要なのがVPNです。
VPNとは
VPNでIPアドレスを変更する
VPNを使うと、実際に使っているIPアドレの代わりに接続したVPNサーバーのIPアドレスをTorrent接続者に公開します。VPNサーバーのIPアドレスが変わりに公開されるため、ユーザーの個人情報やIPアドレスを秘匿することができます。
上述の理由から、Torrent利用時はIPアドレスを秘匿するためにVPNの使用は必須になっています。
Torrentの利用に特化したおすすめVPNは後述します。
>>おすすめTorrent VPNの項目までスキップ
ウイルス対策ソフトの導入
Torrentファイルに含まれるウイルスを検出するためにセキュリティソフトを導入しましょう。ウイルスは感染してからでは、手遅れのため感染前に検出して回避する必要があります。
ウイルスの種類はさまざまで、パソコンをクラッシュさせるのが目的のものや、個人情報を流出させる目的など多岐に渡るため、細心の注意を払いましょう。
おすすめのウイルス対策ソフトはノートン360やカスペルスキーです。
おすすめTorrentクライアント
Torrentトラッカーサイト
Torrent Webサイトは以下の記事にまとめてあります。
Torrentファイルのダウンロード
TorrentのダウンロードはMagnetリンクからまたはトレントファイルのダウンロードの2種類あります。Magnetリンクには「.torrentファイル」ではなく、リンクに必要なすべての情報が含まれています。.torrentファイルを保有する必要がないため、トレントサイトにとってはメリットがあります。
ただし、最近のすべてのBitTorrentソフトは両方のダウンロード方法をサポートしているため、エンドユーザーの観点からはどちらのオプションを選択してもほとんど違いはありません。
Torrentを安全に利用するための裏技
Torrentを安全に利用するための裏技がVPNの利用です。
上述の通り、VPNに接続することで実際に使っているIPアドレスを秘匿し、代わりにVPNサーバーのIPアドレスをTorrent接続者に公開するため、個人情報の漏洩および二時被害を防ぐことができます。
Torrent利用のリスクは誤って違法なコンテンツをダウンロードしたときにIPアドレスが公開されていることから身元特定、逮捕に繋がることだけではありません。P2Pネットワークに接続すると、オンラインアクティビティは基本的に公共的になり、適切なツールを持っている人なら誰でも ユーザーの活動内容を全て追跡できます。つまり個人情報や機密情報が簡単に盗まれる可能性もあり、 プライバシー・セキュリティの観点から大きなリスクを背負います。
上記のリスクを回避するためにも、お使いのデバイスを高品質のTorrent VPNで実際のIPアドレスを秘匿しプライバシーを保護することが重要になります。
最適なTorrent VPNの条件
Torrentを安全に使用するためには最適なTorrent VPNを選択する必要があります。
最適なTorrent VPNの条件は以下の3点です。
ポイント
- 高速通信
- ノーログポリシー
- キルスイッチ
高速通信
VPNを選ぶ上で高速な通信速度であることは常に重要なポイントですが、Torrentダウンロードの場合は特に重要です。
P2P利用のメリットでもある高速共有を最大限に活かすためにも、通信速度の優れたTorrent VPNを選択しましょう。
ノーログポリシー
身元特定に繋がるユーザー情報のログを一切収集しないノーログポリシーを持ち、公式サイトでTorrent(P2P接続)の利用を許可しているVPNプロバイダを選択しましょう。
厳格なノーログポリシーを公言し、サードパーティーの監査を受けているVPNプロバイダが望ましいです。
キルスイッチ
おすすめTorrent VPN
NordVPN
ExpressVPN
無料VPNは絶対に使わない
VPNを使ってTorrentを安全に利用する方法
Torrent Q&A
まとめ
この記事では、Torrent(トレント)をゼロから始めたいと考えている方に向けて、Torrentを安全に利用する方法、おすすめクライアント、VPNの導入の必要性などTorrentに関わるすべてのことをわかりやすく説明しました。
Torrentを利用する上での危険性は、IPアドレスの公開、違法アップロードへの加担、ウイルス感染の3点です。
対策としては、VPN接続によるIPアドレスの秘匿、セキュリティソフトの導入でウイルス感染を未然に防ぐことでTorrentを安全に利用できます。
特にVPNでIPアドレスを秘匿することで、攻撃的なハッカー(クラッカー)からのマルウェア攻撃や個人情報の流出を防いでくれるため、Torrentを利用するためにはVPNは必須の防犯策です。Torrent VPNはトレントの利用に特化しており、VPNプロバイダもトレントのために利用することを許可しています。
当サイトではベストTorrent VPNとしてを強くおすすめしています。
無料VPNは、反対に個人情報の流出や二次被害を生む可能性があるため絶対に使わないでください。